江東区の2017年4月の保育園入園における第1次選考は、申し込み5238人に対して、内定は2989人とのことでした(東京都江東区、保育園に落ちたのは2,000人以上(リンク切れ))。これだけ見ると全然足りていません。
計算すると合格率は57%。この数字には認可外保育園は入っていないと思われるので、本当の待機児童は何人なのか、がこれだけでは見えてきません。2016年4月時点の江東区の待機児童は277名です。ですが本当に保育園を必要としている人の数は277人には程遠いようです。
1053名分の定員増、でも足りない
今年江東区は、1053名分もの定員を増やしたのですが、蓋を開けてみたら全然足りませんでした。新しく生まれた赤ちゃんで保育園に入学したい人+待機児童277人+隠れ待機児童、この総数が1053人以上いたということでしょう。江東区で平成29年生まれの赤ちゃんは65,200人(江東区の人口統計)なので、このうち何人が保育園に応募したのか、隠れ待機児童の数は何人なのかが重要です。
認可外保育園よりも認可保育園に行きたい?
希望する順番としてはこのような感じでしょうか。
認可保育園 > 認可外保育園(認証) > 認可外保育園
認証保育園に行っていても、やはり認可保育園の方が良い、と考える人は多いのではないでしょうか。庭園の存在も大きいですよね。認証保育園に行っていて、認可保育園に応募して落ちたら、合格率は下がってしまいます。でも認可保育園にも行けていない人こそが優先順位を高くすべきです。
国に認められた保育園でも安心しきってはいけない
こども園認定取り消しへ=定員超過、保育士水増し-兵庫・姫路(リンク切れ)
都道府県からのお墨付きをもらっている認定こども園でさえ、このような状況が起こり得るので安心しきってはいけません。ただし、話せない子どもから全てを聞くのはできません。われわれ親ができることは、送り、迎えに入ったときの様子を察知するぐらいでしょうか。
この保育園に行っていた親御さんは、毎日子どもがお腹をすかせていた、と答えていたのですが、なぜ不審に思わなかったのかが不思議です。保育園を疑う、ということは初めから考えなかったのかもしれません。
まとめ
江東区の認証保育園の合格率は57%といっても、認可外保育園の合格率を合わせると、それなりにはいくのでしょう。しかし、国には合格率が100%でないことが異常だと考えてもらいたいものですね。義務教育の小学校、中学校の入学率は100%でしょうから、保育園も100%を目指してほしいところです。